松阪市議会 過大補助金、自治会の不正と断定 百条委報告 三重

【本会議での百条委員会委員長報告。右下隅が田中市議=松阪市役所で】

【松阪】8年前に三重県松阪市下村町の自治会集会所改築で過大な補助金支出があったとして、同市議会が初めて設けた百条委員会(6人)の委員長報告が25日、市議会定例会本会議であり、海住恒幸委員長は「自治会の不正と言わざるを得ない」と断定した。

自治会は工事に971万円かかったとして補助金の交付を申請し、市は480万円を助成したが、実際の工事代は845万円で済んだ。

昨年3月に地元男性から住民監査請求を受け、市監査委員は同4月に是正措置を勧告。市は同6月、自治会に対し本来の補助額との差額分に利息を上乗せした85万円の返還を命じた。

百条委は真相解明と再発防止のため同8月に発足。当時の自治会長だった田中正浩市議らを証人に呼び、高い工事金額で市に補助金を申請し、安い額で業者に支払った経緯を尋問してきた。

海住委員長は「虚偽の実績報告書と領収書を提出し、過大な補助金を受け取ったことについては、不正と言わざるを得ない」としつつ、「補助金を詐取する意図があったかどうかについては、調査で確認するには至らなかった」と報告。

田中氏について「『当時はもう出してしまったら、それしか出ないと思っておったもんで、変更はきかないという意識はありました』との発言もあれば、『とりあえず高い方の見積もりで出してください。あとは修正がきくと思いましたので、それでええと思いました』とも証言している」などと指摘し、「無責任で不誠実と言わざるを得ない」と述べた。

また、「本事件は、自治会の補助金交付に関するコンプライアンス(法令順守)意識の欠如に起因」するとして、市に対し補助金交付手続きや窓口対応の改善を提言。「工事金額に変更が生じた際には、変更申請をすることなど、補助金制度について、自治会へ事前の丁寧な説明を行うこと」など6項目を挙げた。

閉会後の記者との懇談会で中島清晴議長は「報告書は市長に申し入れた。委員間で意見の相違があったが結論に達し、非常に意義があった」と話した。