高校野球 17年ぶりスタンド興奮 津田学園に熱い声援

【津田学園のチャンス到来で声援のボルテージが上がる一塁側アルプススタンド=阪神甲子園球場で】

第91回選抜高校野球大会第3日は25日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場であり、津田学園(三重県桑名市)は1回戦で龍谷大平安(京都)に延長11回、0―2で敗れた。17年ぶり3回目のセンバツ初戦で全国最多41回目の伝統校に挑むナインを後押ししようと、一塁側アルプススタンドには野球部の仲間や家族、野球部OBらが集まった。

同校が初出場初勝利を挙げた2017年夏の甲子園で、1番、中堅手で活躍した大学生、菊地翔矢さん(19)は、当時のチームメートとスタンド前方に陣取って応援。「自分たちはセンバツに出られなかった。後輩たちがうらやましい気もする」と目を細めていた。

試合は、津田学園・前佑囲斗、龍谷大平安・野澤秀伍の両投手が好投を見せ、無得点が続いた。野球部OBで、同じ投手として前選手にアドバイスを送ってきた兄・恵弥さん(19)は「点を取られなければ負けない。一イニング1試合のつもりでゼロに抑え続けてほしい」とエールを送った。

演奏で鼓舞したのは吹奏楽部員たち。15人の小人数で、センバツでは桑名市内の2つの中学校(光陵、陵成)の吹奏学部の協力を得て約150人の大合奏団を結成した。同高2年で吹奏学部部長の平田有里紗さん(17)は「音の迫力が普段と全然違う。相手より先に得点してほしいという気持ちで演奏を頑張る」とトランペットを握った。

両校一歩も譲らず0―0のまま今大会2試合目の延長戦へ。タイブレークでの決着も見え始めた11回1死一、二塁のピンチで、170球に迫る球数を投げてきた前投手が左越え適時二塁打、犠飛を浴び、この回一挙2点を失った。一瞬静まり帰ったスタンドだが「ガンバレー」の言葉を合図に再び力強い応援が始まり、最後の打者が倒れるまで続いた。

試合後、ナインがスタンド下に駆け寄ると温かい拍手も贈られた。菊地翔矢さんの妹で同高1年の里彩さん(16)は野球部マネジャーとして応援部員らと共に応援に声を枯らした。兄の応援で駆けつけた2年前の甲子園に比べて「仲間と一緒だったから緊張はなかった」。「これからも今まで通りマネジャーとしてチームを支えたい。そして夏また甲子園に帰ってきたい」と力を込めた。