
【鳥羽】29日告示の三重県議選を前に、鳥羽旅館事業協同組合は25日、鳥羽市大明東町の鳥羽商工会議所で立候補予定者を招いた公開討論会を開いた。市議の尾﨑幹氏(56)と現職の野村保夫氏(64)が出席し、観光振興を主なテーマに意見を戦わせ、約百人が傍聴した。
公開討論会の支援を手掛ける一般社団法人「リンカーン・フォーラム」の気賀澤洋司理事が司会を担当。気賀澤氏が尾﨑、野村両氏に鳥羽の観光振興に対する考えなどを質問した。
尾﨑氏は「鳥羽は情報発信が少なく、出し方も下手」と指摘。5月の改元を例に挙げ、アピールの仕方や発信先などに変化を付けていく必要性を強調した。
野村氏は「水産業と観光は切り離せない」とし「もうかる漁業」の仕組み作りの必要性を指摘。情報発信では「観光客は鳥羽の食を求めている。そこにもっと焦点を当てるべき」と語った。
また、県議会が定数45を51に戻したことについて、尾﨑氏は「定数問題は違憲」と批判し、野村氏は「定数を51に戻したのが一番の手柄。地方の切り捨てを進めるような方策を止めていく」と話した。