新水産研究所を建設へ 鳥羽市独自、離島から移転 三重

【鳥羽】三重県鳥羽市は22日、離島・坂手島にある市水産研究所の老朽化に伴い、同市小浜町に建設する新研究所の概要を発表した。市独自の水産研究所は全国的にも珍しいという。中村欣一郎市長は「県内各地の水産研究所の拠点として発展していくことを期待する」と話している。

市によると、旧研究所は昭和39年4月に開設。黒ノリやワカメなど藻類の種苗生産をはじめ、藻場の造成や漁業者への藻類養殖指導などを行っている。離島に位置し、交通面のアクセスに難があることから本土の小浜町に移転する。旧研究所も引き続き運用するという。

新研究所は鉄骨一部二階建てで延床面積は約727平方メートル。研究実験室などのほか、三重大水産実験所(志摩市志摩町和具)や名古屋大臨海実験所(鳥羽市菅島町)など、他の研究機関との会議研修室や海藻類の加工品研究に使う厨房(ちゅうぼう)室を新たに設けた。

研究拠点としての役割のほか、水産研究の教育拠点として、学校視察の受け入れなどもする。旅行会社にツアーの立ち寄り先として研究所を組み込んでもらうよう働き掛け、観光振興に生かすことも検討している。総事業費は約3億円。