<三重県議選・激戦区を行く>津市選挙区 国政の縮図、議会に影響

今期は定数問題を巡って議論が紛糾し、会派の分裂も招いた県議会。今回の選挙で過半数を勝ち取るのは自民系か、非自民系か。激戦が見込まれる5つの選挙区を展望する。(敬称略)

今回の三重県議選で激戦の様相を呈しているのが津市選挙区。7人の定数を、自民、公明、旧民進系、共産の8人が奪い合う、いわば国政の縮図だ。当落の結果が県議会全体のパワーバランスに大きな影響を与える。

「津市選挙区は、いつにも増して活発」(政界関係者)。立候補予定者は演説に奔走し、候補者の写真を載せたポスターが町中に張られている。2人の新人が立候補を予定することが主な理由とみられる。

前回は現職の3人が全て当選した旧民進党系会派の新政みえ。共産を加えた非自民系で過半数を獲得し、4年間にわたって独占した議長ポストを維持するには今回も選挙区内の全員当選が必須となる。

舟橋は県職労、杉本は3教組と、それぞれ労組の強い支持基盤を持つ。今期で引退する前田剛志議長の後任として立候補する前津市議の川口が、前田議長の票を確実に引き継げるかがポイントだ。

一方、前回は現職のうち1人が落選し、共産に議席を譲った自民は、今回も3人を擁立。トップ当選を続ける公明の今井を含めると4人で、全員が当選すれば自公で選挙区内の過半数を獲得できる。

前回は県都の中心部に当たる旧津市内の議員を失ったことも、自民にとって痛手だった。三ツ矢憲生県連会長は「津市の都市部は選挙が難しい。結果が国政に影響する可能性もある」と懸念する。

青木は旧一志郡、前野は旧久居市の出身で、いずれも地域外に支持を広げられるかがカギ。「なかなか票が読めない」(自民関係者)のが、新人で前津市議の小林。知名度の浸透を図れるかが勝敗を左右する。

共産は前回、4年ぶりに津市選挙区で議席を奪還。今回掲げる3議席の獲得には落とせない選挙区だ。県委員会の幹部は「津市選挙区は自共対決の縮図。県都での議席死守は至上命令だ」と鼻息が荒い。

懸念材料は、岡野が前回は7番手だったこと。陣営は今回も〝滑り込み〟に期待するが、今年に入ってから1000回を超えているという「かつてない数」(県委員会幹部)の演説が功を奏するか。

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青木 謙順62自現④
今井 智広51公現③
岡野 恵美66共現①
川口  円47無新
小林 貴虎45自新
杉本 熊野65無現③
舟橋 裕幸63新現⑥
前野 和美70自現④