三重県知事選 現新2氏の一騎打ちに 来月7日投開票

任期満了(4月20日)に伴う三重県知事選が21日告示され、17日間の選挙戦が始まった。新人で元玉城町議の鈴木加奈子氏(79)=共産推薦=と、現職で3選を目指す鈴木英敬氏(44)=自民、公明推薦=(届け出順)が立候補。無所属2氏の一騎打ちとなった。29日告示の県議選と共に、4月7日に投開票される。

再選を目指す現職と共産推薦の候補が対決する構図は、平成27年の前回と同じ。前回の投票率は48・35%で、三つどもえの激戦となった23年の投票率を7・34ポイント下回った。知事選としては、今回から初めて「18歳選挙」が適用される。

鈴木加奈子候補は子ども医療費の窓口無料化など、福祉施策の充実を軸に主張を展開し、県政の転換を目指す。鈴木英敬候補による2期目の成果とされる伊勢志摩サミットが県財政を圧迫したと訴え、鈴木県政に対する批判票の取り込みを狙う。

鈴木英敬候補は伊勢志摩サミットや経済活性化といった2期目の実績を強調。三重とこわか国体などを控える3期目を「三重にとって良い流れが続くチャンス」と捉え、続投を目指す。「県民党」を掲げた前回と同様、幅広い支援を得たい考え。

この日は小雨に見舞われる中、いずれの候補も津市中心部の屋外で第一声。午後は北勢を中心に巡った。22日は、鈴木加奈子候補が終日、四日市市内で街頭演説に臨む。鈴木英敬候補は松阪市内を遊説後、津市内での公務を経て午後は伊賀地域を巡る。

◆装いや朝食に思い込め 両候補の選挙戦スタート
任期満了(4月20日)に伴う知事選に立候補した鈴木加奈子候補(79)と鈴木英敬候補(44)。選挙戦のスタートを切った告示日は、装いや朝食にも思いを込めたようだ。

鈴木加奈子候補は、鎖骨の下当たりまで伸びていた髪を短めにカット。髪留めでハーフアップし、出発式に臨んだ。

政見放送の収録前に切ったといい、陣営のスタッフからは「もともと癖毛なので、散髪してからすっきりした」と好評だった。

この日の朝食はスムージー。「すっぱいものが嫌い」で、自宅に実るハッサクをバナナとスムージーにして飲んでいるという。

鈴木英敬候補は「1期目と2期目の勝利をつかんだ時に履いていた」という革靴。スーツと相性が良い黒のストレートチップだ。

「ぼろぼろだが、磨きに磨いた」と鈴木候補。過去の戦いに寄り添った靴で「初心や原点を忘れない」との思いを示した。

出陣式を終えて選挙カーに乗り込んだ後は「朝は尾鷲の干物を食べてきた」と紹介。〝地元愛〟のアピールもぬかりなかった。