津 ITで先読み経営 共同通信デジタル・伊地知専務が講演 三重

【講演する伊地知氏=津市大門の津都ホテルで】

【津】伊勢新聞政経懇話会3月例会が20日、三重県津市大門の津都ホテルであった。共同通信社子会社の共同通信デジタルの伊地知晋一代表取締役専務が「IT的な経営者思考」と題して講演し、「ITにアプローチすることで先を読んだ経営ができる」と語った。

伊地知氏は「新しいインターネットサービスがどんどん出て来ているが、過去の組み合わせを変えただけ。全く新しいものはあまりない」と指摘。ITを利用した未来を予想しながら戦略を考えることを「IT的な思考」と呼び、現代の経営者への必要性を唱えた。

IT的な思考には、理想の未来をイメージして信じられること▽インターネットが誕生した頃に唱えられた原理・原則への理解▽歴史を知ること―の3点が必要と説明。「この3点ができればIT業界で何が起きるのかを予想できる」と述べた。

伊地知氏は、米アップルの共同創業者スティーブ・ジョブズ氏が30年ほど前からiPhoneやグーグルマップの到来を予言していたことを紹介。「他人から笑われても自分の理想のイメージを持つポジティブな気持ちがIT的な思考には必要」と述べた。

その上で「インターネットの歴史は成長と踊り場を繰り返している」と述べ、Windows95やスマートフォンの登場で急成長した歴史を振り返った。「自動運転技術はスマートフォン並みのインパクトがある」と予想し、新サービスの登場に期待感を示した。

伊地知氏は鹿児島県生まれ。平成14年に所属する会社がライブドア(当時オンザエッヂ)に買収され、同社の副社長に就任。25年6月から現職。27年にはヤフージャパンとの合弁会社ノアドットを設立した。著書に「CGMマーケティング」などがある。