イカナゴ禁漁、来月末まで 三重県内漁業団体が方針

【イカナゴ漁の方向性について話し合う役員ら=鈴鹿市白子1丁目の同市漁協で】

【鈴鹿】三重県の漁業団体役員らが19日、鈴鹿市白子一丁目の同市漁協で合同役員会を開き、尾数の減少に伴うイカナゴ(コウナゴ)漁について「4月末までの禁漁」を県側の方針としてまとめた。今後、愛知県側と協議し、方向性を統一する。

現在のところ、愛知県側とは3月末までの見合わせで合意している。4月から始まるイワシ漁を前に、県側は「乱獲を防ぎ少しでもイカナゴを夏眠場まで持って行くためには、網を入れないのがベスト」と判断した。イカナゴは5月ごろから湾口の砂に潜って夏眠し、冬に産卵する。

会合には県ばっち網漁業協同組合(一尾康男組合長)と県船びき網漁協組合(矢田七徳組合長)の約20人が出席。

県水産研究所鈴鹿水産研究室の倉田恵吉室長(55)が、今月9日に県内の伊勢湾沿岸4カ所で実施した試験引きの結果を「数値的にはまだ少ないが、イカナゴの親がまだ残っていて再生されていることは確認できた」と報告。「尾数は昨年より増加しているものの、資源的には厳しい状態」との見方を示し、「資源管理に向けて『捕らない努力』をしてもらっており、これ以上の方法はない状態」と説明した。

出席者からは「親コウナゴの放流を検討してみてはどうか」「資源管理の観点から愛知県側と足並みをそろえなければ意味がない」などの意見が出された。

同研究室によると、海水温の高さが夏眠魚の成熟に悪影響を与える原因の一つではないかと推測している。

両県の漁業者は平成4年から資源管理として両県が所有するデータを元に、計画的な捕獲に取り組んでいるが、平成28年から禁漁が続いている。