津 枕草子タオル 榊原館の100周年記念品完成 東大温泉サークルとコラボ 三重

【共同開発した百周年記念のタオル「榊原ゆあみ草子」を紹介する(左から)前田会長、前田社長、高舘代表ら=津市榊原町の湯元榊原館で】

【津】4月4日に創業百周年を迎える三重県津市榊原町の温泉旅館「湯元榊原館」(前田諭人社長)が、東京大学温泉サークル「OKR(おける)」(高舘直稀代表)と共同で百周年記念タオル「榊原ゆあみ草子」を作った。平安時代同温泉を日本三名泉と紹介した清少納言の随筆「枕草子」の文が平安文字で染められたもので津市のおぼろタオルが製造。非売品で創業記念日の利用客らに配布する予定。

同館は大正8年創業。百周年を前に温泉の魅力を伝える同サークルの存在を知った前田幹弘会長(60)が記念タオルの共同製作を打診した。

3年生の野﨑啓史さん(22)ら10人で昨年4月から10カ月かけて全文から「湯は七栗の湯 有馬の湯 玉造の湯」と同温泉をたたえた文と「くちをしきもの」「ねたきもの」の2文を選び写本を参考に平安文字で手書き。おぼろタオルが藍からオレンジにグラデーションする新技術で印刷した。

タオルに添えた巻紙に原文の書き下しと学生が現代風に読み説いたユニークな口語訳を掲載している。

19日の発表会で高舘代表(21)は「榊原温泉はとろとろで全国有数のまろき湯。枕草子の歴史とお湯の質の魅力を発信したい」と語った。前田社長(29)は「節目に素晴らしい商品ができた。今までとこれからの縁を大切に発展したい」と述べた。

記念タオルを抽選で百人にプレゼントする。希望者は4月4―6日の消印で同館にはがきで申し込む。問い合わせは同館=電話059(252)0206=へ。