国登録文化財、三重県内から答申 旧山田郵便局電話分室など7件

【旧山田郵便局電話分室(三重県提供)】

国の文化審議会は18日、153件の建造物を登録有形文化財に指定するよう柴山昌彦文部科学相に答申した。三重県内からは郵便局舎の面影を残す旧一志波瀬郵便局(津市)や大正時代に建てられた旧山田郵便局電話分室(伊勢市)など7件が答申された。

登録有形文化財は都市開発から近代建造物を守るため、築後50年を経過し、歴史的景観に寄与している建造物などを対象に国が指定。全国の登録有形文化財は1万2281件となる。

県内分は、旧一志波瀬郵便局(津市)▽旧山田郵便局電話分室(伊勢市)▽熊野古道おもてなし館(熊野市)▽山中家住宅の4棟(名張市)―の計7件。県内の建造物の登録有形文化財は263件となる。

旧一志波瀬郵便局は昭和6年に建てられ、47年まで業務が行われていた。木造平屋建てで玄関上部の屋根に付いた飾りや木製の上げ下げガラス窓など洋風の意匠が施されている。平成29年からカフェ。旧型のポストが建物の前に残っている。

旧山田郵便局電話分室は大正12年に伊勢神宮外宮の北側に建築された。平屋建てのれんが造りで、コの字型。近代建築家の吉田鉄郎が最初期に手掛けた。昭和29年まで電話交換業務が行われていた。現在はレストランやギャラリー。

熊野古道おもてなし館は小間物問屋を営んでいた杤尾家の店舗兼主屋で、明治中期に建てられた。熊野街道の歴史的景観を残す。

山中家住宅は主屋と離れ、北蔵、南蔵の4棟。初瀬街道沿いにあり、近世の宿場町の景観を伝える。