南伊勢町 JA女性職員が105万円着服 税金や保険料、懲戒解雇 三重

【度会郡】JA伊勢(三重県度会町大野木)は11日、南伊勢町から委託されている税や保険料の収納業務で、元女性パート職員(58)が固定資産税や介護保険料など計約105万8千円を着服していたと発表した。元女性職員はJAの聞き取りに着服を認め、全額を弁済。JAは2月28日付で女性を懲戒解雇した。業務上横領容疑での刑事告訴を検討している。

JAによると、元女性職員は町南島庁舎で、税や保険料の収納窓口を1人で担当。窓口を訪れた町民に領収書を発行する一方、JAが保管する控えや町に提出する納付書には領収印を押さず、手元に保管していた。着服がJAに発覚しないよう、町が滞納者に督促状を出す前に金を納め、やりくりしていたという。

町職員が2月18日、1月分の後期高齢者医療保険料の納付の件で町民に問い合わせた際、町民が既に南島庁舎窓口で支払った旨を伝えたため、着服が発覚した。JAの調べで領収印が押されていない控えと納付書が39人(49件)の105万円分見つかった。元女性職員は平成29年4月から南島庁舎で窓口を担当。見つかった控えや納付書には日付が記入されていなかったため、JAは着服期間を調べている。元女性職員はJAの聞き取りに「昨年5月ごろから生活苦で始めた。大変なことをしてしまった」と話しているという。

JAは対策として、収納窓口を置いている南島庁舎と南勢庁舎の双方の担当者を現状の1人から2人に増員する。税や保険料の収納業務は玉城町と度会町からも委託されており、両町の担当者も2人に増やす方向で両町と協議する。来月以降は3町で、窓口の担当者がパソコンに納付記録を残すことで、上司などが確認するシステムも導入し、再発防止に努める。