「国民総参宮」のぼり旗売却へ 伊勢・御大礼奉祝委、市観光協に 三重

【伊勢】政教分離の観点から誤解を招きかねないとして、三重県の伊勢市などの官民でつくる「御大礼奉祝委員会」が市役所などに設置した「国民総参宮」ののぼり旗を撤去した問題で、委員会は7日、のぼり旗を全て市観光協会に売却し、協会が活用すると発表した。民間団体が設置する分には問題ないと判断したとみられる。

委員会は市や伊勢商工会議所、市観光協会などで構成。鈴木健一市長が会長を務める。委員会は昨年末、5月の改元を祝うため、のぼり旗を市役所や駅前などの市内4カ所に59本設置したが、1月上旬に報道陣から「政教分離の観点から不適切では」との指摘を受け、全て撤去した。

委員会は先月27日、非公開の会議を開催し、のぼり旗全500本を観光協会に売却する方針を決定。奉祝委員会の事業から切り離し、別の文言が入ったのぼり旗を製作する。文言や本数、設置場所などは未定。

のぼり旗の設置を巡り、鈴木市長はこれまで「市が伊勢神宮への参拝を促していると捉えられかねない。ただ、特定宗教への信仰を促すものではないので、政教分離違反ではない」と定例記者会見や市議会の一般質問の場で述べてきた。