血管の老化抑制効果あり 鈴鹿医療科学大の鈴木教授 アオサの研究成果発表 三重

【アオサについての研究成果を発表した鈴木教授=鈴鹿市南玉垣町の鈴鹿医療科学大学白子キャンパスで】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市の鈴鹿医療科学大学薬学部の鈴木宏治教授(72)はこのほど、医薬品や健康食品などを製造販売する江南化工=四日市市楠町=との産学共同研究で、養殖アオサ(ヒトエグサ)に含まれる多糖類ラムナン硫酸に、血管の炎症作用を抑える作用があるとする研究成果を発表した。今後、生活習慣病予防や健康寿命延伸に向けた活用が期待できるという。

鈴木教授は薬学、医学博士として血管と血液に関わる病態解明などを専門に研究する。元三重大副学長。

研究は県の主要産物の一つアオサについて動脈硬化や血栓症などで効能が地域に伝承されているが証明されていないことに着目。三重大教授だった平成17年から学生や同社研究者と一緒に、培養した血管内皮細胞にラムナン硫酸を加えて効果を調べる研究に取り組み、ラムナン硫酸が感染症などの炎症時、血管内皮細胞にみられる血栓形成作用と炎症反応を強く抑制することなどを確認した。

研究成果は2月22日付の国際学術誌「ジャーナルオブナチュラルメディスンズ」電子版に掲載された。

鈴木教授は「人は血管とともに老いる。血管内の炎症を抑制することで血管の老化も抑制される。血管の老化を防げば、若さを保つことができる」と述べ、「今回の研究は通過点の一つ。まだ調べることはたくさんある。成果が県の地場産振興につながれば」と話した。