保護者にも情報元開示せず 児童生徒アンケートで三重県教委 「いじめ防止基本方針」改定

【定例記者会見で、基本方針の改定を発表する廣田教育長=三重県庁で】

千葉県野田市の小学4年、栗原心愛さん(10)が自宅で死亡した事件を受け、三重県教委は7日の教育委員会定例会で、いじめの対応を定めた「県いじめ防止基本方針」を改定した。保護者から求められても、アンケートなどの情報元を開示しないと定めた。

基本方針を巡っては、廣田恵子教育長が先月8日の教育委員会定例会に改定案を提出しつつ、野田市教委が父親の威圧的な言動に屈してアンケートを開示した問題を受けて「もう少し書き込みたい」と要請。委員らは改定案の議決を保留していた。

県教委が修正した基本方針には、児童生徒のアンケートについて「虐待が疑われる記載があれば市町などに情報提供し、保護者から情報元の開示を求められても伝えず、児童相談所と連携して対応する」と追記。個人面談などの項目でも同様の内容を加えた。

児童虐待の情報元を秘匿するよう求める国からの通知などを踏まえて改定。この日の定例会では、廣田教育長を含む5人の全会一致で改定を承認した。委員からは「子どもの安全や保護を徹底させることを評価する」との声が上がったという。

廣田教育長は定例会後の記者会見で「基本方針に追記していなかったとしてもアンケートは絶対に保護しなければならないが、野田市の事案に衝撃を受けて特筆することにした」と説明。市町の教育委員会などを通じて県内の学校に周知する考えを示した。