
中部地区の青年団体などは5日、地方の後継者問題などをテーマにした全国事業承継推進会議中部ブロックを、三重県津市羽所町のアスト津アストホールで開き、経営者や支援機関、金融機関など約280人が参加した。
主催は商工会青年部連合会や中小企業青年中央会などで構成。事業承継を促進させることを目的に今年初めて開かれた。
会議では、自動車関連部品製造のエイベックス(愛知県、加藤丈典社長)の加藤明彦会長らの基調講演やパネルディスカッションなどがあった。
加藤会長は「二代目として入社したが、古参社員とのあつれきが20年以上続いた」と自身が苦しんだ経験を伝えた。その上で「社員の目線を次の後継者に移さなければならない。それが一番大事」とそこから得た教訓を述べた。
パネルディスカッションでは、阿倉川運送代表取締役の上村敦暢氏ら4人が登壇し、事業承継について意見交換した。