「次代へつなぐコミュ二ティ予算」 玉城町が新年度当初予算案、一般会計56億2100万円

【平成31年度当初予算案を発表する辻村町長=玉城町役場で】

【度会郡】玉城町は2日、平成31年度当初予算案を発表した。一般会計の総額は、町長選を経て新規事業などを肉付けした対前年度6月補正予算比2・5%増の56億2100万円。辻村修一町長は「次代へつなぐコミュ二ティ予算」と命名し「子育てをしやすい町を目指すと共に、玄甲舎の整備など観光面で新たな魅力を作っていきたい」と述べた。五日開会の町議会3月定例会に提案する。

歳出は、江戸時代後期の田丸城主の家老で表千家の茶人としても知られた金森得水(一七八六―一八六五年)の邸宅兼茶室「玄甲舎」(同町佐田、町指定文化財)周辺整備事業に約9千万円を計上。カフェなどが入る集客交流施設を隣に建設するほか、玄甲舎本体の庭園整備を行う。

子育て支援施策では、主要事業に総額4500万円を盛り込む。利用者の増加を受け、いなほの郷児童クラブ室(同町長更)の増改築費用に2千万円を充てる。

歳入は個人町民税が前年度とほぼ同じ6億9千万円で、法人町民税は好景気に支えられ、40・9%増の3億円。町税全体では3・49%増の20億6千万円を見込む。地方交付税と国が将来的に負担する臨時財政対策債の合計額は3・5%減の14億6900万円。

不足分は貯金に当たる財政調整基金を26・8%増の1億6400万円取り崩す。借金に当たる町債は21・4%増の4億5200万円発行する。いずれも投資的経費が膨らんだことで対前年度から増額となった。臨時財政対策債を除いた来年度末の町債借入残高は9・3%減の16億5300万円を見込んでいる。

辻村町長は昨年の選挙戦の争点となった玄甲舎について「紀州藩の城下街として栄えた歴史を伝える町の遺産だが、今まで知られていなかった。新たな魅力として観光PRに活用するほか、子どもたちが町の歴史を学ぶ郷土学習の場としても生かしたい」と語った。