二枚貝の寄生虫 松阪で見つかる 三重県内初

【松名瀬海岸で見つかったカイヤドリウミグモ(三重県提供)】

三重県は1日、アサリなどの二枚貝に寄生するカイヤドリウミグモが松阪市の松名瀬海岸で見つかったと発表した。県内で見つかるのは初めて。県水産研究所は伊勢湾内での定期的な調査を始める方針。

県によると、カイヤドリウミグモは宿主の体液を吸うため、大量に寄生した場合は二枚貝が死ぬ可能性もある。松名瀬海岸でアサリの漁獲はなく、被害は確認されていない。人体には寄生せず、寄生した貝を食べても健康に影響はない。

三重大生物資源学部から連絡を受けた県水産研究所が2月に松名瀬海岸の一帯を調査。採取したアサリ30個体のうち14個体に寄生していたほか、シオフキへの寄生も見つかったという。

近年でカイヤドリウミグモの寄生が見つかるのは4県目。平成19年には千葉県でアサリ漁が被害を受けたほか、愛知県や福島県でも見つかった。詳しい生態が分かっておらず、拡大の原因は不明という。

県水産研究所は漁協の協力を得て伊勢湾一帯で寄生の有無を調べる予定。3月中旬にも1回目の調査結果を公表する。県水産資源経営課は「急激に広がる可能性は低いが、状況を注視したい」としている。