和洋の組み合わせ新鮮 伊勢春慶、仏料理の器に 三重

【伊勢春慶にフランス料理を組み合わせたシェフら=伊勢市本町のボンヴィヴァンで】

【伊勢】三重県伊勢市の伝統漆器「伊勢春慶」を継承する「伊勢春慶の会」が、市内のフランス料理店3店と連携し、西洋料理向けの食器を作った。各店のコース料理の一部で使われていて、シェフや来店客に好評だ。

伊勢春慶は、江戸時代から昭和初期に、日常使いの漆器として伊勢地域で盛んに作られた。ヒノキ材の木地を弁柄(べんがら)などで染め透明な漆を塗って仕上げ、特有の赤みと透けて見える木目が特徴。伊勢春慶の会が平成16年から、職人の育成と製品開発に取り組んでいる。

これまで和食店の需要はあったが、洋食店でも使ってもらい、伊勢春慶の新たな魅力を見出してもらおうと、同市のフランス料理店のボンヴィヴァン(本町)、カンパーニュ(勢田町)、ル・バンボッシュ(辻久留)に協力を依頼。シェフたちから、使い勝手の良い大きさや料理に合うデザインの提案を受け、大小のプレートや小箱を作った。

各店では、コース料理の最初の前菜と、最後のデザートの器として使用。プレートに彩りよく前菜を盛りつけたり小箱にデザートを並べて提供し、和と洋を組み合わせた演出が新鮮だと反響を呼んでいる。

伊勢春慶の会の村田典子(67)会長は「シェフとのコラボで、今までになかった発想が生まれた。伝統工芸でありながら時代に合わせた変化を続け、海外客にも発信したい」と話していた。オーダーメードも受け付けている。

問い合わせは同会=電話0596(29)1285=へ。