志摩市 新年度当初予算案 一般会計252億円 災害対策に重点 三重

【志摩市の平成31年度当初予算案を発表する竹内市長=市役所で】

【志摩】三重県志摩市は26日、平成31年度当初予算案を発表した。一般会計の総額は対前年度比3・1%減の約252億1千万円。竹内千尋市長は5月の改元に合わせ「新時代予算」と命名した。昭和34年の伊勢湾台風発生から60年の節目を迎えることを受け、災害対策に力を入れる。27日開会の市議会3月定例会に提案する。

歳出は災害対策事業に総額1億600万円(22・8%増)を計上。昨年9月の台風24号で避難所を含む最大約1万6千戸で停電が発生したのを受け、28カ所の主要避難所に発電機や投光器、暑さ対策として大型扇風機などを設置する事業に1800万円を充てる。

集落の路地が入り組み、高台までの避難が困難な志摩町和具地区の漁港周辺に、避難施設を設置する事業の基本計画作成に100万円を盛り込む。同地区は国の想定で最大約16メートルの津波が19分で到達するとされている。施設は2年後の完成を目指す。

全小学校へのエアコン設置事業(3億9千万円)の終了などを受け、投資的経費は27%減の17億5千万円。市立図書館(阿児町神明)の老朽化に伴う改修事業に5億4千万円を充当する。

歳入は自主財源の柱となる市税が2・4%増の57億9千万円。地方交付税と将来国が負担する臨時財政対策債の合計額は2・6%減の100億500万円を見込む。

不足分は貯金に当たる財政調整基金を33億7千万円(22・5%減)取り崩すほか、借金に当たる市債を21億6千万円(23・3%減)発行する。臨時財政対策債などを除いた来年度末の市の実質的な市債借入残高は8・6%減の85億円。市民1人当りに換算すると16万9千円の負担になる。

竹内市長は「改元に合わせ、市も新しい取り組みを進めていきたい」と話した。