朝日町 小さな自治のあり方考える 四日市大・岩崎学長が講演 三重

【講演する岩崎氏=三重郡朝日町柿で】

【三重郡】四日市大学学長の岩崎恭典氏は23日、三重県朝日町柿のイケダダンススペースで開催された「まちづくりセミナー」で、「小さな自治のあり方を考える」と題して講演し、同町の課題解決には旧市街地と新興住宅地の一体化が必要と語った。約50人の参加者が熱心に聞き入った。

岩崎氏は、朝日町の特質として「人口増の町▽町域面積が狭小で小さな自治体―で、人口が伸びているうちに次の時代の準備をする必要がある」とした上で、高齢化し空き家が出始めた旧市街地と、今は子どもが多い新興住宅地では、課題や街のあり方が違うと指摘。

「国全体が人口減少する中、今後も住みやすい町であるには、『広い範囲で処理した方が効率的なこと』は広域連合で、『狭い範囲で処理した方が効果的なこと』は地域自治組織を町全体で作って進める必要がある」と強調した。

町の課題を解決するには旧市街地と新興住宅地ごとに準備会を結成し、将来像と課題を詰め、将来的に合体させて「まちづくり協議会」を作ることが必要だとした。「組織を一体化するのに小中学校が各一校なのは利点」と述べ、「学校支援を切り口に事業化を図ることで、子どもの帰属意識を高め、将来帰ってきてもらう狙いもある」とした。

岩崎氏は早稲田大政治学研究科自治行政専修博士課程前期修了。地方自治論などを論じるほか、県教委委員長、参画と協働のまちづくり推進会議委員長などを歴任した。

セミナーは、四日市大に入学して地方自治に興味を抱く池田耕治朝日町議が開いた。