ワクチン使用を要望 三重県養豚協会、豚コレラ感染防止で知事に

【鈴木知事(手前)に要望書を手渡す小林会長=三重県庁で】

家畜伝染病「豚コレラ」の感染が拡大している問題で、三重県内41の養豚農家でつくる県養豚協会は20日、感染拡大防止に有効とされるワクチンの使用を求める要望書を鈴木英敬知事に提出した。

要望書では「いつ県内で発生するか不安な日々を送っている」と養豚農家の思いをつづった。その上で、飼養豚と野生イノシシへのワクチンの使用や防疫資材の支援、農場の経営維持措置を求めた。

鈴木知事に要望書を手渡した小林政弘会長は「養豚農家は生きた心地がせず、苦しい思いをしている」と話した。同行した小林勝彦監事は「岐阜県瑞浪市の養豚農家は対策を取っていたのに感染した。ワクチンの使用以外は手がない」と訴えた。

鈴木知事はワクチンの使用について「豚に対する接種の実施はメリットとデメリットがある。皆さんからの要望を国に伝えたい」と述べるにとどめた。「イノシシのワクチン接種は早期の判断が出るように祈っている」と語った。

豚コレラの感染拡大を防ぐワクチンの使用を巡っては、農水省が飼養豚に対するワクチン接種の実施に慎重な姿勢を保っている。接種した場合、清浄国の立場を失い、輸出に影響するためとみられる。