伊勢市 保育現場にICT試験導入へ デジタル化で負担軽減 三重

【伊勢】三重県伊勢市は平成31年度、保育現場にICT(情報通信技術)を試験導入する。保育士が手書きしている日誌のデジタル化などを実験し、事務作業を効率化することで負担軽減につなげるのが狙い。19日発表の31年度当初予算案に関連経費約1500万円を盛り込んだ。

市によると、保育士は園児の面倒を見る傍ら、空いた時間にその日の園児の様子などを日誌に手書きでまとめている。保護者向けの連絡帳も手書きしているため、事務作業に一定の時間を取られるという。ICTの導入は「働き方改革の一環」(鈴木健一市長)。

新年度は公立保育所2園で試験的に実施する。デジタル化の方法は未定だが、iPadのようなタブレット型端末の導入を検討。あらかじめ定型文を入力しておくことで、文章を書く事務作業の簡略化が可能という。早ければ今夏にも導入し、0―5歳児の各クラスに1台ずつ配置する。

また、園児用のタイムカードを製作し、登園や欠席の確認に生かすことも検討している。保護者が欠席連絡を入れるのは当日朝の登園時間が多いため、保育士は園児の迎えに追われ、電話に出られない日もある。保護者との共同利用システムにすることも可能で、保護者が欠席連絡を前日にできるようにする案なども出ているという。

担当者は「新年度でいろいろ実験し、現場の声を聞きたい。保育士が自分の言葉で日誌をつづることで成長する部分もあり、手書きの連絡帳に愛着を持つ保護者もいるので、伊勢市独自のシステムに育てたい」と話している。