伊勢市が新年度当初予算案 一般会計509億円 「大型建設事業めど」 三重

【伊勢市の平成31年度当初予算案を発表する鈴木市長=市役所で】

【伊勢】三重県伊勢市は19日、平成31年度当初予算案を発表した。一般会計の総額は、統合校や新病院の建設など30年度に集中した大型工事の終了を受け、過去最大だった対前年度比7・4%減の509億795万円。鈴木健一市長は「病院や本庁舎整備に一定のめどがついたので、今後は規模を500億円弱に絞り込みたい」と述べた。25日開会の市議会3月定例会に提案する。

病院事業などの企業会計(29・2%減の213億2千万円)と特別会計(0・8%増の317億9千万円)を合わせた予算総額は10・8%減の1040億3千万円。企業会計は同市立伊勢総合病院(同市楠部町)の新築工事の完了に伴い減少した。

歳出は30年度に集中した大型建設事業(約62億円)の終了に伴い、投資的経費が30・9%減の57億4千万円。2年後の4月に開校を予定する市立神社小と大湊小の統合校の建設費に9億6千万円を充てる。

JR伊勢市駅周辺の中心市街地再生事業では、民間事業者による12階建てビルの建設事業などへの補助金として5億9千万円を盛り込む。ビルにはサービス付高齢者住宅や商業施設などが入る予定。市内4カ所の避難施設に災害用トイレなどを整備する防災事業には1億4千万円を充当する。

また、人件費などの義務的経費は3・2%増の7億7千万円となる見込み。

歳入は個人市民税が4・6%増の64億100万円だが、法人市民税は企業数の減少により、2・9%減の10億200万円。市民税全体では1・5%増の164億円を見込んでいる。

国から交付される地方交付税と将来国が負担する市の臨時財政対策債の合計額は、0・8%減の114億8千万円になる。

不足分は貯金に当たる財政調整基金を23・9%減の35億8千万円取り崩すほか、借金に当たる市債を39・6%減の53億2300万円発行。来年度末の臨時財政対策債を除いた市債の借入残高は0・7%増の338億3千万円になる。

鈴木市長は「人口減少に伴い歳入も厳しくなるのを見込み、本年度は必要な事業を絞り込んだ」と語った。昨年の西日本豪雨や発生が危惧される南海トラフ地震に触れ、3億円を盛り込んだ防災減災対策事業について「待ったなし。市民の生命財産を守る取り組みを継続する」と話した。