三重県 「自分が好き」小中減、高は増 みえの子ども白書で意識調査

【定例記者会見で「みえの子ども白書」を発表する鈴木知事=三重県庁で】

鈴木英敬三重県知事は19日の定例記者会見で、日常生活に対する子どもや保護者らの意識などをまとめた「みえの子ども白書2019」を刊行したと発表した。作成に当たって実施したアンケートで「自分のことが好き」と答えた子どもの割合は、小中学生で3年前の前回調査を下回った一方、高校生は増加。近所の子どもに注意やあいさつをしない大人が増えている状況も浮かび上がった。

平成23年4月に施行した子ども条例に基づき、23年度に初めて刊行。27年度に続いて3回目となる。全面カラーの125ページ。1500部を発行し、1万2千部の概要版と共に県内の学校などに配布する。県のホームページにも掲載する。

調査は昨年7―8月、小5、中2、高2の児童生徒と、その保護者を対象に実施。4595人の児童生徒と3020人の保護者が回答した。無作為に抽出した3千人の県民にも回答を求め、49・1%に当たる1472人から回答を得た。

「自分のことが好き」と答えた小5は27年度の前回調査より1・4ポイント低い69・3%。中2も前回より3・1ポイント低い56・0%だった。いずれも23年度の初回調査は上回っている。高2は前回より5・1ポイント高い53・6%で初回から増加を続けている。

「自分が好き」と答えた児童や生徒の9割以上が「新しいことにチャレンジすることが好き」と回答。一方で「自分が好きでない」とした児童生徒のうち「新しいことにチャレンジすることが好き」と回答した割合は6―7割程度にとどまった。

この結果を踏まえ、白書は自己肯定感とチャレンジに相関性があると分析。「親など大人が自分のことを分かってくれている」「困ったことや悩みがあれば誰かに相談する」と回答した割合についても、自己肯定感との相関性があると結論付けた。

「近所の子どもに注意したことがない」と答えた県民は前回より8・7ポイント高い44・4%。29・9%だった初回から増え続けている。「近所の子どもにあいさつしない」と答えた県民も前回より1・6ポイント高い13・5%。「あまりしない」を含めると28・0%に上る。

鈴木知事は会見で、調査結果を受けて、子育て家庭の支援や地域活動の情報提供などに努めると説明。小中学生の自己肯定感が減少したことは「残念だが、大きなトレンドとしては上がっている。大人が子どもにアプローチできる環境づくりが大事」と述べた。