四日市のパチンコ店強盗致傷事件 被告、起訴内容認める 津地裁 三重

パチンコ店で財布を盗み、逃走しようとミニバイクを発進させた際に追ってきた従業員男性=当時(33)=にけがを負わせたとして、強盗致傷などの罪に問われた住所不定、無職田中佑弥被告(22)の裁判員裁判初公判が18日、三重県の津地裁(平手一男裁判長)であり、田中被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

検察側は冒頭陳述で、平成30年6月に窃盗罪などで執行猶予付判決を受けた直後の犯行と指摘。「男性がミニバイクの荷台をつかんでいることを知りながら傷害を負わせてでも逃走しようと発進、加速させて体を一部引きずる暴行を加えた」とし、「犯行態様は危険かつ執拗で計画的かつ身勝手」と述べた。

弁護側は、「田中被告はADHD(多動性素行傷害)と診断されていて、幼少期から衝動的に窃盗を繰り返していた」と主張。またミニバイクでの逃走時、男性が荷台から手を離して転倒する瞬間まで地面に足を着けていたとして、「危険性がどの程度か考えて欲しい」と減刑を求めた。

起訴状などによると、田中被告は昨年8月26日、四日市市のパチンコ店で現金約5万円などが入った財布1個を盗み、逃走時に荷台をつかむ男性ごとミニバイクを発進させて約97メートルにわたって引きずり、転倒した男性に頭部打撲など全治約2週間のけがを負わせたとしている。