ラグビー女子元日本代表 伊藤、今季限りで引退 「パールズ愛する選手育てたい」 三重

【伊藤絵美(PEARLS)】

ラグビー女子元日本代表で、三重県四日市市拠点の女子チーム「PEARLS(パールズ)」の伊藤絵美・前主将(34)=住友電装=が今季限りで現役を引退する。思い切りの良さを生かした得点力と統率力で、県内初の女子チームだけでなく黎明期の日本女子ラグビー界も支えた。現役最後の試合は3月3日に神奈川県で開く全国女子選手権。残り少なくなったチームメートとの練習時間を「誰より楽しんでいる」と充実の表情で話す。

桑名市出身で小学2年からバスケットボール一筋。保健体育の教諭としてラグビーの全国大会常連校の朝明高校に赴任し、ラグビー部副顧問を務めた縁でラグビーに転向した。日本代表のトライアウトに合格し2011年から15年まで7人制、15人制の日本代表として活動した。

県内初の女子チームとして2016年に本格始動したパールズでは初代主将としてプレー、精神両面でチームをけん引し、7人制ラグビーの国内年間女王を決める「太陽生命ウイメンズセブンズシリーズ」のコアチーム昇格に貢献。チーム史上初の日本一に輝いた2017年の富士山裾野御殿場大会では大会MVPに輝いた。

2017年のシーズンを終え「1つの役目は終わった」。1年後の引退を自ら決めると記虎敏和監督らに主将辞任を申し出た。後輩らのチーム作りがスムーズに進むよう、この1年は主将を引き継いだ齋藤聖奈選手らのフォロー役を買って出たり、外国人選手らとの橋渡し役を務めてきた。

職場の理解を得て4月以降もスタッフとしてチームに関わる予定で「パールズの引退はしません」。「現役選手の気持ちが分かる人間としてチームの支えに回り、パールズを心から愛してプレーしてくれる選手を育てたい。コーチの勉強もして、1人でも多くパールズから世界に出る選手を出したい」と意気込んでいる。