三重県、当初予算案を提出 不祥事防止、事務ミス対応強調 県議会、知事説明

【本会議の提案説明に立つ鈴木知事=三重県議会議事堂で】

鈴木英敬三重県知事は14日の県議会2月定例月会議本会議に、一般会計を7005億8400万円とする平成31年度当初予算案など78議案を提出した。鈴木知事は提案説明で、相次ぐ不祥事や事務処理ミスへの対応として、コンプライアンス総括監の設置や公文書管理条例の制定に取り組む考えを強調した。当初予算案は3月15日の本会議で採決される。

鈴木知事は4月に退位を控えた天皇陛下が同月18日に伊勢神宮を参拝されることには「陛下に対する感謝の気持ちと次の時代への思いを県民と共有できる機会となるよう、万全の態勢でお迎えする」と述べた。

相次ぐ不祥事や事務処理のミスは「全ての職員が事態を重く受け止め、信頼回復に向けて覚悟を持って取り組む」と説明。「職員一人一人にコンプライアンスの目的が十分に浸透していなかった」と振り返った。

再発防止策として、総務部の副部長が兼務する次長級のコンプライアンス総括監を設置して「全庁的な推進体制の強化を図る」と説明。公文書管理条例の制定などを通じて「職員の意識を高める」と述べた。

また、2年後に迫る三重とこわか国体・とこわか大会(全国障害者スポーツ大会)については「天皇杯・皇后杯獲得のため、各競技団体の現状に即した効果的な強化対策に取り組む」と述べた。

当初予算案は4月に知事選を控えていることから、必要最小限の計上にとどめる「骨格的予算」で編成した。選挙後に新知事が担う「肉付け」としては、6月補正予算で約180億円の追加を見込む。

一方で「防災減災、国土強靱化の3か年緊急対策」と銘打つ国の交付金が全体を押し上げた。特別会計と企業会計を含めた総額は0・8%(92億4600万円)増の1兆1010億200万円に上る。

財政難により、借金返済に充てる県債管理基金への積み立てを見送った。31年度は67億円を積み立てる予定だった。過去二年間で見送った分を含めた134億円を将来的に積み立てる必要がある。

提出議案はほかに、一般会計で154億円を追加する本年度2月補正予算案や被害者の生活再建を支援する犯罪被害者支援条例案など。教職員を153人減の1万5270人とする条例案も提出した。