松阪市が新年度当初予算案 一般会計732億円 5.9%増で過去最大級 三重

【松阪フリーWi―Fiのアクセスポイントマークを示す竹上市長=松阪市役所で】

【松阪】三重県松阪市は12日、平成31年度一般会計当初予算案を発表した。前年度比5・9%(40憶8千万円)増の732億4千万円で、過去最大規模となった。合併特例債を活用する三カ年の集中投資期間の最終年度に当たるため。

竹上真人市長は「就任4年目で最後の予算編成。かなりの新規事業があり、『結びと創生』の予算」と特徴付けた。借金返済の公債費を前年度から倍増させ92億4千万円とし、「将来負担を増やさない。短期償還分43億3千万円を引くと実質、前年度から2億円減」と説明した。

歳入では、市税が3・4%増の218億3千万円。市債は15・0%減の82億5千万円。国から返る臨時財政対策債を除く市債残高は31年度末で280億円を見込む。竹上市長就任前の26年度末の311憶円から減った。

財政調整基金繰入金は前年度比20億円増の50億円。重点プロジェクトや大規模事業に充てる。

ふるさと納税の寄付金は市総合計画に掲げた目標額10億円を見込む。前年度の寄付は約6億5千万円で、目標の6億円を達成した。

歳出では、人件費が2・4%増の105億3千万円。普通建設事業費は22・8%減の85憶8千万円。

新規事業では、高齢者が財産処分や延命治療の考えを伝えるエンディングノートを活用する市民への講習会を開き、内容の情報登録の仕組みを検討する終活情報登録事業に142万円を盛り込んだ。

日常生活が困難となった犯罪被害者やその家族を対象に配食サービスと犯罪現場となった家の特殊清掃をする犯罪被害者日常生活支援事業は49万円。昨年9月に犯罪被害者支援窓口を設置している。

本庁舎屋上に地域BWA(広帯域移動無線アクセス)基地局を設置し、松坂城跡など中心市街地の観光施設12カ所にアクセスポイントを設ける松阪フリーWi―Fiを110万円かけて整備する。アクセスポイントにはマークを掲げる。

津波避難困難地域のうち五主、松名瀬両町へ津波避難タワーを各1基整備するため基本設計などに2263万円を計上。

松浦武四郎記念館に併設している小野江公民館の隣への移転新築に向け1853万円付けた。平成6年に複合施設として建設したが、重要文化財の保管に伴う火気使用の制限などがあり、移転要望があった。来館者が増え、30年は1万2139人に上り、目安としていた1万人を超えた。

「田舎暮らし交流移住促進事業」は652万円盛り込み、国道166号でつながる奈良県宇陀市、東吉野村と広域連携し、移住業務を担う「地域おこし協力隊」1人を採用する。

主な事業は次の通り。

超高齢社会対策検討委員会事業費=216万円▽南三重地域の若者就労対策=321万円▽自治体総合アプリ導入=612万円▽床上浸水被害対策=6280万円▽狭あい道路整備促進事業費・補助金=2千万円▽私立保育園施設整備費補助金=4億2523万円▽おたふくかぜワクチン接種費用助成金=1551万円▽風しんワクチン接種費用助成金=250万円▽産婦健康診査=880万円▽虹が丘町自治会のコミュニティ交通運行事業補助金=50万円▽税外債権の延滞金計算システム導入=52万円▽特別支援教育の学校生活アシスタント増員=9239万円▽第4公民館の鎌田中学校新校舎内への移転=499万円▽小野江小学校区放課後児童クラブ施設建設=9099万円▽小・中学校の学校開放に伴う地域開放型図書室支援=2502万円▽嬉野地域振興局での生活困窮世帯学習支援事業費=468万円▽新福祉会館施設整備事業費=1億6283万円▽豪商のまち松阪観光・文化施設管理事業費8175万円▽自動交付機稼働延長=4270万円。