働き方改革の事例紹介 三重県がシンポ 「イクボス」普及推進も

【働き方改革の取り組み事例を紹介する県内の事業者=津市羽所町のアスト津で】

三重県は4日、津市羽所町のアスト津で、職場環境の改善に向けた取り組みを情報共有する「みえの働き方シンポジウム」を開いた。県内の事業者らが参加者約190人を前に、働き方改革の取り組み事例や新しい理想の上司像「イクボス」の普及活動を紹介した。

県はこれまで働き方改革やイクボスの普及、女性の活躍推進を別々の部局で取り組んでいた。いずれも職場環境の改善につながることから、担当する3部局が協力して初めて合同でイベントを実施。取り組み成果の発表会や交流会を通じて参加者が情報交換した。

取り組み成果の発表会では、県内の3社が働き方改革の取り組み事例を説明。広告制作会社「エスト」(津市)は長時間労働が常態化した職場に業務の可視化やテレビ会議を導入。平均残業時間を60時間から10時間に短縮し、売上げや利益が増加したと発表した。

また、部下の仕事と家庭の両立を後押しする「イクボス」を新しい理想の上司像として企業や団体に働き掛けた2者も、啓発活動を紹介。百五銀行(同市)の担当者は「経営者の意識が変化してきたため、イクボスの考えが浸透しやすくなっている」と述べた。

県内の事業者が取り組み成果を発表した後、鈴木英敬知事と、働き方改革を企業に提案する会社「ワーク・ライフバランス」の小室淑恵社長、男性の育児参加を促進するNPO法人「ファザーリング・ジャパン」の安藤哲也代表理事の3人が講評した。