下宿屋に図書室開設 伊勢の京口家、大家所蔵本を共用 三重

【下宿生のための図書室を作った酒井さん=伊勢市宮後の京口家で】

【伊勢】三重県伊勢市の伊勢市駅北口近くで約30年営む下宿屋「京口家」=同市宮後=が、蔵書1万冊の図書室を開設してリニューアルする。本好きの大家、酒井優典さん(56)が所蔵する文庫本を中心に並べた共用スペースで「文学三昧の下宿生活を楽しんで」と入居を呼び掛けている。

京口家は、酒井さんの母、美絵子さん(78)が始めた昔ながらの下宿屋。築60年の木造2階建てで11部屋あり、これまで高校や大学生など約300人を受け入れてきた。

美絵子さんが高齢となり廃業を考えたが、酒井さんが務め先を早期退職し継ぐことを決めた。中学時代、2日で文庫本1冊のペースで読むほど読書に夢中になった酒井さんは、所有する本を生かそうと図書室の開設を計画。1階の下宿部屋だった6畳2部屋を手作りで改装し、下宿生が自由に読書を楽しめるスペースを設けた。来月に完成予定。

酒井さんは「一番読書ができるのは学生時代。勉強も大切だが、本を読むことで語彙力やコミュニケーション力の向上につなげてほしい」と話している。

6畳(3万円~)と4畳半(2万円~)があり、風呂とトイレは共同。

問い合わせは京口家=電話080(8269)6000=へ。