松阪木綿手織り披露 伝承グループ 育成講座受講生の作品発表会 三重

【受講生が織り上げた一反の松阪木綿=松阪市本町の市産業振興センターで】

【松阪】松阪木綿手織り伝承グループ「ゆうづる会」(森井芳子会長)は18日、三重県松阪市本町の市産業振興センターで松阪木綿文化継承者育成講座の修了式を開き、受講生10人の作品発表会を始めた。市内で育てた綿花から紡いだ糸で会員16人が織り上げた反物も初めて披露している。会期は21日まで。

同会は昨年、受講生を10年ぶりに募集。全員女性の30―60代が手織りの技術を学び、藍染めしま柄の松阪木綿を1人で一反(幅40センチ、長さ13メートル)織り上げた。綿や藍の植え付けや綿打ち、藍染めも体験した。

受講生は展示会のメッセージボードに「ちょうどいい糸かげんですることの大切さむつかしさを知りました」「ひとつ完成するごとにホッとしながら、次はこういうのが作りたい、と幸せな時間をいただいている」と感想を寄せている。

森井会長(66)は「全く織ったことがないのに頑張ってくれて、ものすごくきれい」とねぎらい、活躍に期待した。

地元綿糸の綿は同市松名瀬町などで栽培し、大阪府阪南市の大正紡績で製糸、明和町の御絲織物で染めた。森井会長は「糸が柔らかい。染まりやすく染めがよく映え、素材がいい」とアピールし、「一歩を踏み出したばかり。改良点を模索しながらどんどん良いものにしていきたい」と話していた。