県民の健康増進へ連携 三重県知事と名張市長、一対一対談

【鈴木知事(左)と対談する亀井市長=名張市蔵持町里で】

【名張】鈴木英敬三重県知事と亀井利克名張市長の「一対一対談」が16日、同市蔵持町里の「市武道交流館いきいき」であり、県民の健康寿命を伸ばすために県と市が連携することで合意した。亀井市長は「暮らしのまち」を目指して健康マイレージ制度などの施策を進めていると紹介し、市への転入者が増加しているとアピール。鈴木知事は県民の健康増進を目指し、来年度中にも官民でつくる「三重とこわか県民健康会議(仮称)」を立ち上げると明かした。

亀井市長は市内の世帯数が増加し、15歳未満の転入が転出を上回り、市の人口予測が昨年3月に上方修正され、将来的には伊賀市を上回ると紹介。「児童が増加に転じる小学校もある」と述べた。

健康関連のイベントなどで得たポイントで特典が受けられる健康マイレージ制度を県内の自治体に先駆けて導入した健康増進の施策を説明。市民の健康寿命が全国平均より長く、省庁や研究者が市を視察し、実績を評価していると述べ、「市長がええからやと思っていたが、住民意識が高まってきたからだ」とした上で「市の取り組みを全県に広げたい」と連携を提案した。

鈴木知事は年度内に全ての市町が同市と同様の制度を導入すると話し、県も昨年7月から三重とこわか健康マイレージ事業を始め、3月までに千店舗で特典を受けられることを目指していると紹介した。

三重とこわか県民健康会議などを活用して県民の健康増進に向けた施策を進めるととして、「オール三重で健康について考えたい。名張の実績を踏まえ、一緒にやっていきたい」と述べた。

また、国の定住自立圏構想について亀井市長は、ごみ処理や救急医療で近隣の自治体が連携する重要性を示しつつも、「国のハードルが高い。もっと自由にさせてほしい」と県の支援を求めた。

鈴木知事は、総務省が定住自立圏の条件に当てはまらない自治体も例外として認める方向性を示しつつ、具体的な条件を提示していないと指摘。「明確にするよう働きかけるべき」と賛同した。

<記者席>知事の立場 市長が〝代行〟

○…新聞各紙が鈴木知事の「3選出馬意向」を報じる中で開かれた知事と亀井市長の対談。冒頭、亀井市長は「えらいトップ記事に出てなさる。きょうおしゃべりになるんじゃないか」と会場の期待を誘った。

○…しかし、亀井市長は進退について質問せず。「プレスも県議もいらっしゃる。この場では県議会軽視と言われかねない」と鈴木知事の説明を〝代弁〟した。さすがに同じ首長として立場を察したようだ。

○…一方、締めくくりに「これからの活躍を祈念して」と会場に鈴木知事への拍手を求め、一瞬だけ「対談」が「後援会」に変わった。踏み込み過ぎのような気もしたが、その辺も「亀井市長らしさ」だろう。

○…それにしても亀井市長を久しぶりに見たが、相変わらず心身共に万全のようだ。2月で67歳を迎えるそうだが、鈴木知事に勝るとも劣らぬ声の大きさで熱弁。持ち前のジョークで会場を沸かせた。

○…市民の誰より健康寿命は長いかもしれない。対談後はあいさつ代わりに記者の背中をたたいたが、これもかなりの強さ。背中に感じた衝撃で「こちらの首長も続投の意向だ」と確信してしまった。