古式捕鯨、大漁旗鮮やか 尾鷲でハラソ祭り、2年ぶり 三重

【古式捕鯨を再現するハラソ船=尾鷲市梶賀町で】

【尾鷲】古式捕鯨の様子を再現して豊漁と海上安全を祈願する「ハラソ祭り」が14日、三重県尾鷲市梶賀町の梶賀漁港周辺の海上であった。昨年は天候不良のため中止し、2年ぶりの開催となった。

捕鯨船を再現したハラソ船に、顔に化粧をして赤色のじゅばんを着た地元の漁業関係者ら男衆約30人が乗り込み、約20枚の色鮮やかな大漁旗を掲げて同港を出港した。

男衆は「ハラーソ、ハラーソ」と勇ましく声を上げ、力強く櫓(ろ)をこぎながら賀田湾や同港周辺の海を進んだ。船首に立った鯨突き役が銛(もり)を海に投げ込んで鯨を捕らえる様子を再現すると、見守った見物客から歓声が上がった。

同町では、鯨が捕れたことで飢饉(ききん)から人々を救ったという言い伝えがあり、祭りは鯨の供養も兼ねて始まったとされる。

浜中靖人区長(71)は「天候に恵まれてよかった。祭りの担い手が減っているが、まちが元気になるので、これからも祭りを続けていきたい」と話していた。