首相が伊勢神宮参拝 新元号4月1日公表を表明 三重

【宇治橋を渡り、正殿へ向かう安倍首相(左から2人目)=伊勢神宮内宮で】

安倍晋三首相は4日午後、伊勢神宮を参拝した。安倍首相にとっては平成24年12月の第2次政権発足後、7年連続。参拝後の年頭記者会見では、皇太子さまの新天皇即位に伴って改める新元号について、即位の1カ月前に当たる4月1日に発表すると表明。「平成の先の時代に向かって国民と共に力強いスタートを切れる、日本の明日を切り開く一年にしたい」と述べた。

安倍首相は4日正午すぎ、特急電車で近鉄宇治山田駅に到着。鈴木英敬知事や前田剛志県議会議長らの出迎えを受けた。外宮、内宮の順に参拝。沿道の人らと握手をしながら正殿まで進んだ。

山下貴司法務相、柴山昌彦文科相、世耕弘成経産相、岩屋毅防衛相、片山さつき地方創生担当相、櫻田義孝東京オリパラ担当相ら12人の閣僚も共に参拝。県内選出の自民党国会議員や県議らも同行した。

安倍首相は記者会見で「平成最後の新年に伊勢神宮を参拝し、皇室の弥栄とわが国の安寧、発展を祈った」と振り返った上で「境内の凜とした空気に触れ、いつにも増して身の引き締まる思い」と述べた。

新元号は「国民生活への影響を最小限に抑える観点から、先立って4月1日に発表する」と説明。「歴史的な皇位の継承を国民がこぞってことほぐことができるよう政府として準備に全力を尽くす」と述べた。

また、地方創生の成果と課題について問われた安倍首相は、1次産業への若者の参入や外国人観光客の増加、倒産件数の減少などを成果に挙げて「景気回復の風が地方にも確実に届いている」と述べた。

その上で、地方からの人口流出を防ぐと強調。「三重県も鈴木知事らの努力で東京などに相談センターを置き、移住促進に取り組んでいる」と紹介した上で「地方に飛び込む若者を全力で応援したい」と述べた。

リニア中央新幹線の名古屋―大阪間は「(開業すれば)伊勢神宮にも、もっと簡単に参拝できるようになる」とし、新大阪駅の機能強化を検討すると説明。「地方に成長のチャンスを生み出したい」と述べた。

<記者席>〝異例〟のサービスぶり

○…安倍晋三首相の〝サービス精神〟は一段と旺盛だった。ハイタッチは例年よりも念入りに。子どもを抱いて記念撮影をしたり、サインの求めに応じたりと「異例の光景」(県議)が広がった。

○…背景にあるのは、言うまでもなく今春の統一地方選と今夏の参院選だろう。2選を懸けて参院選三重選挙区に出馬予定の吉川有美氏も、安倍首相の後方で沿道との握手にいそしんでいた。

○…一方、鈴木英敬知事も4月20日で任期満了を迎えるが、沿道への対応は安倍首相らとは対照的。沿道の子どもらに名前を呼ばれても遠目に手を振る程度で、例年より落ち着いた印象だった。

○…その真意を県議らに問われた鈴木知事は「(進退を)熟慮中の身なので」と説明。県議らに「いつ表明するんや」との突っ込まれて苦笑するシーンもあり、なかなか難しい立場での同行だったようだ。