
【伊勢】三重県伊勢市の県立伊勢高校の生徒たちが指導する「冬休み親子科学教室」が27日、同市神田久志本町の同校で開かれ、市内の小学生親子ら約40組が参加した。
身近な物を使って実験をし、科学に親しみを持ってもらおうと、冬休みに毎年開いている。理数系クラブ「スーパーサイエンスクラブ」の1、2年生約30人が指導役となり、子どもらが物理と科学、生物の実験に挑戦した。
物理は、厚紙や磁石などを材料に簡単な「コイン選別機」を作製。生物は、食物が体の中で消化される様子を、でんぷんと胃薬を使った実験で学んだ。科学では、台所にある酢や金属タワシ、アルミ箔などを使って「キッチン電池」を作り、導線でモーターにつないだ。電気が流れ、モーターに付けた小さなプロペラが回ると、子どもたちは「すごい」「回った」と歓声を上げた。
高校生らは、プロペラが回った仕組みを優しく解説し「科学に興味を持ち、視野を広げてほしい」と呼びかけた。