障害者虐待32件 昨年度の三重県内認定 福祉施設で大幅増

三重県は26日、平成29年度中に発生した障害者に対する虐待の状況を発表した。県や市町に寄せられた相談や通報は前年度より7件少ない百件だったが、市町による虐待認定は7件増の32件に上った。

虐待認定は2年連続の増加。保護者など養護者の虐待が認定されたケースは20件で前年度より2件少なかったが、障害者福祉施設などで勤務する職員の虐待は9件増の12件と、大幅に増えた。

虐待の種別では、身体的虐待が23件で最多。心理的虐待の17件、障害者の財産を不当に運用するなど経済的虐待の5件が続いた。知的障害者への虐待が最も多く、24人増の40人だった。

県によると、虐待をした養護者は、介護の悩みやストレスなどを動機に挙げた。施設では、職員のストレスに加え、虐待をしている認識がなかったことや「技術の不足」などを理由に挙げたという。

県は虐待認定を受けた施設を指導し、いずれの施設からも既に改善報告書の提出を受けた。9件の施設については、県が引き続き改善状況を確認している。虐待をした養護者には、市町が指導した。

県障がい福祉課は施設での虐待が増えた理由について「新たに開所する施設の増加が影響している。半数は施設からの通報で発覚しており、施設に適切な対応が周知された結果とも考えられる」としている。