三重県 高1自殺で対策審議会 年明けにも聞き取り

【いじめの有無を調査する県いじめ対策審議会=津市栄町1丁目で】

弁護士や精神科医などの専門家5人で構成する三重県いじめ対策審議会は21日の会合で、県立高校1年の男子生徒=当時(16)=が8月に自殺した問題を調査すると決めた。年明けにも生徒の遺族や学校関係者から聞き取りを行い、自殺した経緯やいじめの有無を調べる。自殺に関する事案を調査するのは平成26年3月の設置以来、初めて。

審議会は県教委から事案の概要を確認。年明けに会長を含む2人程度の委員で遺族に会って話を聞くほか、生徒が通っていた学校の教諭からも聞き取る。2―3月ごろに再び会合を開き、聞き取りの結果を報告する。全校生徒を対象としたアンケート調査も検討している。

会長の尾高健太郎弁護士は審議会後の会見で「動かない証拠や根拠となる資料をなるべく多く見つけ、客観的に事実を見られた人から話を聞きながら事案を解明したい」と強調。いじめの可能性を問われると「思い込みで調査をすることは避けなければならない」と述べるにとどめた。

また、事実関係を正確に把握するため、5人の委員のほかに調査員として弁護士1人を加えると明かした。「事実を聞き取るのに弁護士はたけている。私1人では手が回らない」と説明し、弁護士会から推薦された弁護士に調査を依頼する考えを示した。

県教委によると、男子生徒は夏休み中の8月19日に自殺した。男子生徒の遺族が8月末頃、スマートフォンに残されていた無料通信アプリ「LINE(ライン)」の他の生徒とのやりとりを見て「いじめがあったのではないか」と高校に申し出た。