土砂災害あり「不向き」 松阪市環境影響評価委 風力発電所計画で答申 三重

【竹上市長(左)に答申する朴会長(中央)ら=松阪市役所で】

【松阪】三重県の松阪市環境影響評価委員会(9人)の朴恵淑会長らは20日、市役所で竹上真人市長に、同市の白猪山周辺で計画されている風力発電施設「松阪飯南ウィンドファーム発電所」の環境影響評価準備書について答申した。「土砂災害発生リスクは非常に高い地域」「大型の工作物や道路を建設するには不向き」と指摘した。

準備書は「リニューアブル・ジャパン」(東京都)が提出した。当初は風車12基を計画したが、市議会が昨年2月に市有地を使わせないよう求める地元住民からの請願を採択した後、計画を変更して8基に減らした。

答申は地形・地質や水環境、生物、騒音・低周波音について検討。「急峻(きゅうしゅん)な地形であることに加えて岩石も風化しており、過去より土砂崩れなどによる甚大な被害が発生している」ため、「土砂災害発生リスクを回避するよう求める」「それが困難な場合は事業の中止を含めた代替案の検討を行うよう求める」と意見した。

また、「複数の委員より土砂災害及び生物多様性への影響が危惧されることから、安易に本事業を実施すべきではないとの意見があった」と書き添えた。

竹上市長は「住民にとって特に土砂災害は関心事。工事中の環境負荷は非常に高い」と述べた。年内に知事へ市長意見を出す。