KYB免震データ改ざん施設 伊賀市庁舎など4件追加 三重

【ぶら下がり会見に臨む鈴木知事=三重県庁で】

油圧機器メーカーのKYBが地震の揺れを抑える装置の性能検査記録データを改ざんしていた問題で、三重県は20日、県内で顧客の基準などに適合しない装置が使用された施設が新たに4件あったと発表した。公共施設では四日市南署と伊賀市の新庁舎が該当した。

県内で国交省の基準などに適合しない装置やその疑いのある装置が使われた施設は10月に発覚した分と合わせて18件となった。

KYBが10月17日に発表した時点では、県内で14件あり、うち8件が公共施設だった。外部調査委員会で別の手口で不正が行われていたことが判明した。

伊賀市の新庁舎は延べ約1万4千平方メートルの鉄骨造り地上5階建て。地下に設置された4基の免震用オイルダンパーのうち1基が市の発注した基準に適合していなかった。

市は来月4日に新庁舎の開庁を予定している。市管財課はKYBに交換も含めて対応の検討を求める方針。庁舎移転は「国交省の基準には適合しており、安全性に問題はない」として予定通り進める。

四日市南署は延べ約8600平方メートル、地上5階建てで、平成19年3月に完成。地下に4基の免震ダンパーを設け、いずれも改ざんの疑いがある。県警会計課は「県の方針に従って対応する」としている。

鈴木英敬知事はぶら下がり会見で「次々と不正が発覚することを大変遺憾に思う。建物は安全性が最も大事。国の基準に適合していたとしても早期に安全認証をしてほしい」と述べた。