桑名空襲の証言、冊子に 劇団すがお 当時の状況克明に記録 三重

【桑名空襲の体験記を手にする加藤さん=桑名市内で】

【桑名】三重県桑名市のアマチュア劇団「劇団すがお」が、昭和20年7月の桑名空襲の惨劇を体験した20人の証言を集めた冊子「桑名空襲20人の証言 桑名空襲体験記」500部を作った。劇団の代表を務める加藤武夫さん(76)は「二度と戦争をおこしてはいけない。この体験記が、一人でも多くの人の目に触れれば」と願う。

集めた証言は空襲体験者からの寄稿や、加藤さんが直接、体験者のもとに足を運んで聞き取った。「くわな空襲を語りつぐ会」のメンバーで郷土史研究家の西羽晃さん(82)が協力し、加藤さんと劇団員の3人で編集作業に当たった。

体験者の顔写真と当時の住所や家族構成、被害に遭った状況などを克明に記している。証言した20人の中には、すでに亡くなった人もいる。

同劇団はこれまで7回にわたり、桑名空襲をテーマにした朗読劇や芝居を上演してきた。観客からの反響も大きく、加藤さんは「体験者が元気なうちに、新たな証言を記録に残したい」と強く思ったという。

A4判。114ページ。千円。アピタ桑名店と商業施設「サンシティ」内にある書店で取り扱っている。問い合わせは加藤さん=電話090(8159)4497=へ。