三重県知事の後援会に350万円 シャープ雇い止め下請けが寄付 緊急会見「法令上は問題ない」

【緊急の記者会見に臨む鈴木知事=県庁で】

三重県亀山市のシャープ亀山工場で働く外国人労働者が雇い止めをされた問題で、鈴木英敬知事の後援会が昨年、外国人らを雇用していた人材派遣会社や系列の会社で役員を務める3人から計350万円の寄付を受けていたことが分かった。三重一般労働組合(ユニオンみえ)は、この会社を労働基準法違反などの疑いで告発している。鈴木知事は8日、緊急記者会見し「法令上は問題ない」との見解を示しつつ、受け取った350万円は災害支援などの団体に寄付するよう後援会に依頼したことを明らかにした。

政治資金収支報告書などによると、寄付をしたのは、シャープ三次下請けの人材派遣会社や系列の会社で役員を務める男女3人。昨年8月24日付で「すずき英敬後援会」に計350万円を寄付した。

ユニオンみえによると、労働者は数カ月ごとに会社を移籍されられて契約を更新させられていた。ユニオンみえは三重労働局に告発状を提出したほか、県労働委員会に不当労働行為救済申立書も提出している。

鈴木知事は8日の一部報道を受け、県庁で緊急の記者会見を開いた。「県民を騒がせて申し訳ない」とした上で「今月に入って外部からの指摘で知った」「寄付は法令上は適切に処理されている」と説明した。

一方、労働局が事実関係を調べていることなどから「道義的観点で後援会には返還に相当する対応を依頼した」と説明。返還は公職選挙法が禁じる寄付行為に当たる恐れがあるため、慈善団体に寄付するという。

また、鈴木知事は「後援会と私の間に資金移動はない」と説明。寄付をした3人のうち、1人については「親しい支持者を通じて昨年8月に会ったが、雇い止めの話や働きかけなどは一切なかった」と述べた。