遺体に大きく3つの傷 四日市の女児遺棄事件 解剖担当医師に証人尋問 三重

昨年8月、内妻の連れ子であるナガトシ・ビアンカ・アユミちゃん=当時(6つ)=を死亡させ、遺体を自宅アパートに駐車した車内に遺棄したとして、傷害致死と死体遺棄の罪に問われた、ペルー国籍の四日市市大治田三丁目、無職トクダ・バレロ・フェルナンド・ホセ被告(37)の裁判員裁判は3日、津地裁(平手一男裁判長)で、遺体の司法解剖を担当した男性医師に対する証人尋問があった。

医師の証言からは、遺体には大きく3つの傷があったことが明らかになり、特に腰の打撲傷からの皮下出血が、外傷性ショックによる死因へとつながった可能性が高いことが分かった。

医師によると、遺体には骨盤を中心に腹部に至る皮下出血の痕跡があり、強い力で皮膚が筋肉から引きはがされた際にできる複数の傷があった。また額には強い衝撃を受けた際にできる長さ約2・6センチの皮膚の裂傷があり、唇にも強い衝撃を受けた際にできる複数の裂傷が確認できたという。

医師はこれらの傷ができる可能性について、「他人からの暴行と考えて矛盾はない」と説明。腰の傷については「倒れた状態での踏みつけなどが考えられる」とし、額や唇の傷については「拳での暴行が考えられる」と述べた。

弁護側が主張する階段からの転落による可能性については、「肩や背中、下半身などに損傷がなく、かなり特殊な落ち方をしないと考えられない」と否定的な見方を示した。一方、遺体が死後1週間から10日が経過して腐敗が進んでいたことから、「死後変化も大きく鑑定で分からない傷もあるかもしれない」とした。