被告、傷害致死は否認 三重県・四日市の女児遺棄事件 津地裁裁判員裁判

内妻の連れ子であるナガトシ・ビアンカ・アユミちゃん=当時(6つ)=に暴行を加えて死亡させ、遺体を箱に入れて車内に遺棄したとして、傷害致死と死体遺棄の罪に問われたペルー国籍の四日市市大治田三丁目、無職トクダ・バレロ・フェルナンド・ホセ被告(37)の裁判員裁判の初公判が30日、津地裁(平手一男裁判長)であった。トクダ被告は死体遺棄の事実は認めたが、傷害致死罪については「死を招いていない」などと無罪を主張した。

検察側は冒頭陳述で「被害者は暴行以外で生じないけがをしており、アパート二階居室からは複数の血痕が見つかった」とし、傷害致死罪を主張。救命措置をせず、血痕のついた家具などを処分しようとした点から「極めて強度かつ執拗(しつよう)な暴行を加え、生じた結果は重大。死亡後の行動も極めて悪質」と強調した。

弁護側は「宿題をしなかったことなどを叱ったら、逃げてアパートの階段から転落した」とし、暴行を否定。「会話もでき、内妻に心配をかけたくなかった」として救命措置を取らなかったと説明した。殺害を疑われ、生まれた子どもと会えなくなることを恐れて遺体を遺棄したとし、自宅の血痕は「遺体を抱いたときに手に落ちたのを振り払った」などと主張した。

起訴状などによると、トクダ被告は昨年8月16―20日ごろまでの間、アユミちゃんの腰や頭部に暴行を加え、外傷性ショックで死亡させた。20―29日にかけて、遺体をタオルケットなどでくるみ、ふた付きのプラスチック製ボックスに入れて接着した上で南京錠をかけるなどし、車のトランクに入れて遺棄したとしている。