能や狂言の面ずらり 津・県美ギャラリー 篁陰能面研究会が作品展 三重

【能や狂言の面が並ぶ会場=津市大谷町の県立美術館県民ギャラリーで】

【津】三重県津市北丸之内の篁陰能面研究会(市川篁陰代表、会員9人)は28日、同市大谷町の県立美術館県民ギャラリーで同研究会の「20周年記念能・狂言面展」を開いた。木曽ヒノキを彫って制作したさまざまな能や狂言の面75点を展示している。12月2日まで。入場無料。

市川さんは40代で謡や鼓を始めたことから能面に興味を深め、休日に京都で制作技術を身に付けた。定年退職を機に平成10年に同会を発足して教室を始め、今年20周年を迎えた。

木曽ヒノキの角材をのみと彫刻刀で削ったり彫ったりした後、胡粉を塗り、岩絵の具で仕上げる。神・男・女・鬼などの面を、古来からの手本を写す形で作るという。

年若い女性の「小面」怒りの女面「般若」、長いあごひげの「白式尉」など会員の力作のほか市川さんが作った松尾芭蕉や伊勢国司北畠顕能の創作面もある。

市川さんは「伊賀出身の観阿弥など三重は能のふるさと。展示を通じて三重の能文化を知ってもらいたい」と話していた。