ウァンの豚まん販売20年 「まる天」の中華部門 伊勢の隠れた名物に 三重

【12月で販売から20年を迎える伊勢の隠れた名物ウァンの豚まん=伊勢市二見町茶屋で】

【伊勢】魚肉練り製品販売店「まる天」(三重県伊勢市二見町茶屋)の中華部門「ウァン」の豚まんが来月、販売から20年を迎える。伊勢の隠れた名物として知られる同商品。社員6、7人で1日平均6、7千個を手作りしており、開発担当者は「手塩にかけて育てたわが子のよう。これからも皆さんに大事にしていただきたい」と話している。

同社は平成元年創業。タコ棒やチーズ棒などを扱っており、こちらも伊勢では人気の商品。「海から離れ、新しい商品開発を目指そう」と平成10年12月に中華部門の「ウァン」を立ち上げた。ウァンは中国語で「丸」を意味するという。今では市内2店舗と県外を含む自動車専用道・高速道路の休憩所計5カ所で販売している。

豚まんは、肉の臭みのないバラ肉とタマネギをもっちり感の強い中力粉で包み、具の先端をひねって閉じている。ひねり具合には、利き腕の違いで右回りと左回りがある。繁忙期には1日最大9千個を作ったこともあるが、全て手作りにこだわっている。

中力粉を選んだのは「冷めても固くならず、おいしい物を提供したい」と考えたから。豚まんは1個160グラムの330キロカロリーで、作り立てと冷凍の両方を販売。あんまんも取り扱っている。

今では同社の看板商品の一つとして定着した豚まんだが、始まりは唐突だった。開発担当者の森田美佐子参与(67)は「販売開始3カ月前に社長から突然開発を命じられた」と振り返る。なんとか間に合ったが、店頭に並んで以降も試行錯誤を繰り返し、今の形になったという。

森田さんは「これまでに東京進出の話しもあったが、手作りを大切にしたかった。これからも皆さんに大事にしていただきたい」と話している。問い合わせは、フリーダイヤル=電話0120(86)2218=へ。