サッカーの全国地域CL 鈴鹿、2年ぶり進出 JFL昇格懸け決勝R 三重

【地域チャンピオンズリーグ1次ラウンドを突破しサポーターと喜ぶ鈴鹿アンリミテッドの選手ら=11月11日、岐阜市で】

サッカーのアマチュア国内最高峰リーグ、日本フットボールリーグ(JFL)昇格を懸けた全国地域チャンピオンズリーグは21日から25日まで千葉・ゼットエーオリプリスタジアムで決勝ラウンドが行われる。今月9日から11日まで岐阜市などで行った1次ラウンドを突破した4チームが1回総当たりで対戦し上位2位が来季JFLに参入する。

三重県内からは鈴鹿アンリミテッドFC(鈴鹿市)が出場し、ヴィアティン三重(桑名市)に続く県内2チーム目のJFL入りを目指して出場。今季監督に就任し、チームを2016年以来2度目の決勝ラウンド進出に導いた辛島啓珠監督(47)は「何としても結果を出す。JFLに行くことだけ考えて戦う」と話している。

1次ラウンドは12チームを4チーム3グループに分けて行った。鈴鹿は九州リーグ優勝のJFC宮崎、関西リーグ優勝のバンディオンセ加古川、北信越リーグ2位のアルティスタ浅間と同じ組になり、2勝1分けで1位通過した。

初戦は先制後のPK失敗などもあって宮崎と1―1で引き分けた。2戦目の浅間戦も前半に1点先制されたが後半途中出場のFWエフライン・リンタロウ選手の得点で同点に追いつき、セットプレーからDFキローラン木鈴選手のヘディングシュートで勝ち越した。

2戦目で宮崎と首位タイで並んだ鈴鹿は最終戦の加古川戦でFW藤沢ネット選手の2ゴールなどで3―0で快勝し、グループ首位通過。これまで控えに回ることが多かったが、1次ラウンド全試合に先発出場し、14本のシュートを打たれた浅間戦、13本のシュートを許した宮崎戦を1失点に抑えたGK月成大輝の活躍も光った。

現役時代、DFとしてガンバ大阪やアビスパ福岡、などでプレーした経験から、堅い守りと多彩な攻撃で今季東海社会人リーグ2連覇、天皇杯県予選3連覇を実現した同監督。選手層を厚くする取り組みも平行して続けてきた。

先発から遠ざかる選手に守備位置の転向を勧めたことも。チーム内の競争意識を高めるため「使えると思ってもあえてメンバーから外したこともあった」。

もともと空中戦に強い上、守備も安定してきたキローラン選手、ハードワークが維持できるようになった藤沢選手らはこうした取り組みの中で頭角を現した。10月の練習試合で動きの良かったGK月成をスタメンに抜てきする選手起用も当たった。

2年ぶりの決勝ラウンドを前に、選手層の幅の広がりはチームに勢いをつけている。主将で在籍3年目のMF堀河俊大は「途中出場した選手が試合で結果を出している。2年前よりチームの総合力は上がっていると思う」と力を込める。

決勝ラウンドには鈴鹿以外に宮崎、FC刈谷(愛知県)、松江シティFC(島根県)が出場。2年前の決勝ラウンドは1勝1敗で迎えた最終戦でヴィアティン三重に敗れて昇格を逃した。「とにかく初戦と2戦目が大事」と話す辛島監督は21日の宮崎戦と、2日目の23日の刈谷戦に特に神経を集中する。

宮崎は1次ラウンドで引き分けた相手、刈谷も今季東海社会人リーグで1勝1敗と互角の相手だ。「まずは自分たちの長所を発揮して簡単に失点しないこと。あとは今までやって来たことをして点を取るだけ」と気を引き締めている。