かんきつ類検疫緩和を 三重県知事タイ訪問、県産ミカンで働き掛け

【来店者(左)に県産ミカンを売り込む鈴木知事(県提供)】

タイを訪問中の鈴木英敬三重県知事は滞在2日目の15日、首都バンコクで同国農業・協同組合省を訪れ、クリッサダー・ブンラート担当大臣と面談。かんきつ類の輸出量を拡大するため、検疫条件を緩和し、輸出開始時期を1カ月前倒しするよう働き掛けた。

県によると、10月までは過去に病害虫が見つかった例があるため、タイへのミカン輸出は11月に始まる。県産ミカンの多くを占める「ごくわせミカン」は9月中旬―10月に収穫されるため、輸出量が限られていた。

同省で、鈴木知事は「輸出検疫時に義務付けられている合同検査の条件を緩和していただきたい。輸出開始時期の前倒しに向けて根拠となる資料を準備しているので二国間協議を進めてほしい」と要請した。

クリッサダー担当大臣は「合同検査の緩和は前向きに検討している」と説明。「輸出開始時期の前倒しについては根拠を示していただいた上で、協議を進めたい」と述べた。

鈴木知事は百貨店を運営する「モールグループ」の調達統括責任者とも会談し、県産ミカンの取り扱い拡大を要望。また同社の百貨店「サイアムパラゴン」の青果売り場で試食を来店者に勧め、県産ミカンの販促に取り組んだ。

この日はほかに、タイ投資委員会主催の昼食会でソムキット副首相らと意見交換。その後、現地の旅行会社や航空会社との商談会で県内の観光地を紹介したほか、タイ国際航空に中部国際空港への増便を求めた。