三重県議会の10大ニュース 候補に「出前講座問題」なし 指摘受け一転追加

【定例記者会見で「10大ニュース」の候補を発表する前田議長=県議会議事堂で】

前田剛志県議会議長は16日の定例記者会見で、三重県議会に関する「10大ニュース」の候補を発表した。議員定数を45から51に増やす条例の可決など18項目を候補に選んだが、県議が出前講座で生徒らを前に議員定数を巡って一方的な発言をした問題は選ばなかった。前田議長は会見で「意図的に選んでいないわけではない」と説明したが、記者からの質問や指摘が相次いだことを受け、会見後に出前講座を候補に追加した。

10大ニュースは県民に県議会への関心を高めてもらうことなどを目的に、平成19年から実施。正副議長が1年間で話題となった県議会の取り組みなどを候補として抽出し、県民投票を踏まえて10項目を選ぶ。結果は12月21日の定例記者会見で発表する。

今年の候補には、現場de県議会や高校生県議会といった県議会主催の行事に加え、議会中継への手話通訳導入などが上がった。議員定数を巡る問題では、3月に定数増の条例を可決したことと、9月に定数減の条例が否決されたことを個々に記載した。

一方、会見の段階で出前講座の問題は候補に盛り込まれていなかった。出前講座を巡っては、報道機関を「マスゴミ」と批判した廣耕太郎県議(新政みえ、一期、伊勢市選出)が責任を取って全役職を辞任する意向を示したほか、要領の見直しなどにも波及した。

会見では、記者から出前講座の問題を候補に盛り込まなかった理由を問う声が相次いだ。「出前講座の問題は県議会全体に波及しているのでは」「出前講座の問題は多くのメディアに露出している。10大ニュースに挙げるのが普通なのでは」との指摘もあった。

これに対し、前田議長は「特に県民との関わりが深い取り組みに絞った」「議会全体としての活動を中心に選んでいる」「決して情報をコントロールしようとしたわけではない」などと説明。要領の見直しが正式には決定していないことも理由に挙げた。

一方、議会事務局は会見から約5時間後、候補に「出前講座実施要領の見直しなどを検討」を加えた資料を県政記者クラブに配布した。企画法務課は「これまで検討中の課題は候補に盛り込んでいなかったが、会見の指摘を受けて再検討した」としている。

10大ニュースの県民投票は、22日から12月6日まで実施。県議会のホームページにある投票フォームから投票する。候補に選ばれていない話題も「自由記載」の項目から投票できる。問い合わせは議会事務局=電話059(224)2877=へ。