文化財工事で加重収賄 元亀山市次長を起訴 津地裁 三重

三重県の津地検は15日、亀山市指定文化財の修理工事を巡る指名競争入札で便宜を図った見返りに現金を受け取ったとして、加重収賄の疑いで逮捕、送検された元亀山市生活文化部次長、嶋村明彦容疑者(57)=同市関町=を同罪で起訴した。

また津区検は同日、嶋村容疑者に現金を渡したとして贈賄容疑で逮捕、送検されていた同市の宮大工男性(64)を同罪で略式起訴。津簡裁は罰金50万円の略式命令を出し、男性は即日納付した。

起訴状などによると、嶋村被告は平成29年6月29日に実施された市の補助金事業「松風山福泉寺楼門修理工事」の入札で、当時事業を指導監督する市文化振興局長として入札に立ち会った際、宮大工の男性に別の入札参加業者の最低価格を教えて入札書の差し替えを認め、男性の代理業者に落札させた。その見返りとして、同年7月11日に同寺付近の路上で男性から現金20万円を受け取ったとしている。

亀山市は同日付で嶋村被告を生活文化部次長から総合政策部付参事に異動させ、無期限の休職処分とした。同市総務課の担当者は「今後は公判を見極めて適切に対応したい」と話した。