紀勢道の早期全通を 促進同盟、国交省に要望 三重

【紀勢道の全線開通に向けてガンバローを三唱する出席者ら(三重県提供)】

紀勢道の沿線市町や商工団体などでつくる紀勢自動車道建設促進県期成同盟会(会長・鈴木英敬三重県知事)は13日、東京都千代田区のイイノホールで大会を開いた。約80人の関係者が紀勢道の早期全線開通を求める決議を採択し、国土交通省に要望した。

決議は「迫り来る巨大地震や激甚化する豪雨災害の脅威に備えることに加え、人口減少の課題に取り組むためにも紀勢道の全線開通は欠かせない」とした上で、熊野―紀宝間(16キロ)の事業化や熊野道路(6・7キロ)の早期完成などを求めている。

大会は三重、和歌山両県でつくる協議会がこれまでも都内で開いてきたが、同盟会による都内での単独開催は初めて。和歌山県内で串本―太地間(18・4キロ)が本年度に事業化されたことなどを受け、三重県内でも早期完成を促そうと開いた。

大会には、三ツ矢憲生衆院議員(三重4区)や吉川有美参院議員(三重選挙区)のほか、10人の県議らが出席。鈴木知事はあいさつで「全線開通まであと一歩。用地買収や地籍調査は順調に進み、事業化への準備は整っている。しっかり取り組もう」と述べた。

出席者らは決議を採択した後に「ガンバロー」を三唱した。鈴木知事は大会に出席した国交省の東川直正国道・技術課長に決議を手渡した。東川課長は「紀勢道の重要性は十分に認識している。事業化の時期について、しっかりと議論したい」と述べた。

早期開通に向けた意見発表の機会もあり、沿線の住民らでつくる「東紀州に高速道路をつくる会」の垣内貴会長は「地域の課題解決には道路整備が必要」と主張。紀南病院(御浜町)の須崎真院長は「救急医療体制を強化する上でも早期事業化を」と訴えた。